2006年01月21日

ToHeart2 on わっふる

ToHeart2 on わっふる for PocketPC

ずいぶん久しぶりの記事なのにアレですが(^^;
ToHeart2というギャルゲーを、本来のPlayStation2でなく、ポケピでプレイしよう!というのが今回の趣旨です。

結論から言うと、オープニング・エンディングムービーが流れない、マップ画面が出ない、アルバムがない、クリアデータを他のOSに適用出来ない(^^; などの問題があるものの、画面効果も工夫してるし、楽しくプレイ出来ます。
これでいつでもどこでも委員ちょと一緒だーっっ!!(核爆)

…で、その方法ですが。

まずはゲームDVDからデータを取り出して、PocketPC用にデータコンバートします。これが一番重要で、難しい。。。データさえ上手く作成出来れば、PocketPCだけでなく、わっふるの動く他の電子機器(たとえばPSPなど)でもプレイできるみたいです。

ところでいちいち書くまでもないですが、ソフトは自分で購入して、データを取り出しましょうね。面倒だから頂戴ってのは駄目ですよ(^^;



まずコンバータを入手しましょう。「ToHeart2(PS2版)」わっふるデータコンバータth2wconv掲示板から入手出来ます。最新バージョンは0.07です。

解凍したらreadme.txtをよく読みます。作業は主に音声・BGMコンバートと画像コンバートの2つに分かれます。このうち音声コンバートが一番肝ですので、詳説します。。。なお、すべて自己責任において作業してください(^^;


▼音声コンバート
まずToHeart2 音声コンバータこちらのページから入手。WAVファイルに展開します。

注意点は作成されるファイル数がやたら多く(2万個ほど)、かつ全体サイズが大きい(3GB程度)ことです(^^; 必ず専用のフォルダを作成して作業しましょう。

次に作成したWAVファイルをMP3ファイルに変換します。変換ソフトはなんでもいいのですが、2万個ものファイルを1つずつ変換していたのでは、日が暮れるどころか年が暮れてしまいます(^^;

大抵のソフトは連続変換に対応してますが、2万個ものファイルを一度に指定すると大抵上手く動きません。手持ちのCDexでもやってみましたが、指定はできるものの、なぜか上手く変換出来ないファイルがあったり(T-T

仕方ないので、LAMEを使ってバッチ処理することにしました(得意技 ^^;)RareWaresがLAMEダウン先として有名。バージョンは今のところ3.97 beta2辺りが良いとされてます。lame3.97b2.zipなどをダウン・解凍しましょう。

LAMEはMP3エンコードエンジンで大抵コマンドライン型ソフトの型式を取ります。WindowsではDOSプロンプトでlame test.wav test.mp3などと入力するわけです。

ポイントとなるのは音声品質のオプション指定。この指定の仕方で作成するMP3のファイルサイズや品質が決まります。ファイルサイズが大きいと、メモリが足りなくなって再生されない等、不具合も報告されてますが、あまり悪い音も考え物。TH2わっふるデータコンバータの作者さんは

・音声:22kHz、24kbps、monoのmp3
・BGM:22kHz、32kbps、monoのmp3
・SE:22kHz、32kbps、monoのmp3

でテストされてます。これをコマンドに直すと

・音声:lame --resample 22 -b 24 k.wav k.mp3
・BGM:lame -m m --resample 22 -b 32 b.wav b.mp3
・SE:lame --resample 22 -b 32 s.wav s.mp3

てな感じ。--resampleでサンプリング周波数、-bで固定ビットレート指定です。BGMは元々ステレオなので、-m mでモノラルに変換します。

もっと良い音にしたければ、サンプリング周波数やビットレートを上げるとか、固定ビットレート -b の代わりに可変ビットレート --abr を使う事もできます。

このコマンドを使って変換するわけですが、DOSプロンプトではfor〜doコマンドでワイルドカードを使ったファイルの一括処理ができます。たとえば
for %a in (K*.WAV) do lame --resample 22 -b 24 %~na.wav ../mp3/%~na.mp3
てな感じ。解説すると面倒なので、わからない方は「ふ〜ん」と流して以下の通りに設定しましょう(^^;

soundフォルダ以下、こんな風にフォルダを構成して、それぞれのファイルを置きます。

[sound]
  +-[mp3]        ←空のmp3フォルダ
  +-[wav]
     +-lame.exe    ←ダウン・解凍したLAMEプログラム本体
     +-th2_wav2mp3.bat ←謹製バッチファイル
     +-BGM….WAV    ←DVDから抽出したWAVファイル群
     +-K….WAV
     +-SE….WAV

wavフォルダに置いたth2_wav2mp3.batをダブルクリックすると、それぞれのファイルを変換してmp3フォルダにMP3ファイルを作成します。うちの環境だと1時間強かかりました。終了したら、できたMP3を聴いてみましょう。全部聴くのは無理ですが(^^;

バッチファイルはテキストファイルですので、自己責任でオプションなどを好きなように書き換えて使用してください。。。

変換するWAVファイルのうちK….WAVは、登場キャラクターの音声ファイルで、数も全体のサイズも大きいです。もし、キャラクター音声は無しで良いなら、K….WAVのファイル群は変換不要で、以下のKOE.PAC作成は必要ありません。バッチファイルも該当箇所をrem文でコメントアウトした方が良いでしょう。


わっふるデータコンバータ(th2wconv)を解凍してできたフォルダの中にmp32koeフォルダがあります。その中のDATフォルダに作成したK….MP3をすべてコピーします。移動でも良いのですが、一部のMP3ファイルは削除されますので注意。

主人公の名前がデフォルトの河野貴明で良いならmp32koeフォルダ内のバッチファイル2koe_default.batを、名前を変更するなら2koe_namechange.batをダブルクリックします。
しばらくするとmp32koeフォルダにKOE.PACが作成されます。
このKOE.PACがわっふるで使用するキャラクター音声ファイルです。

以上で、必要なサウンドファイルが準備出来ました。。。ふぅ。


▼画像コンバート
画像やスクリプトの入ったAVDデータを作成します。主人公の名前を変更する場合、AVDデータ作成前にth2wconvのフォルダにあるname.txtをメモ帳などで修正します。

画面サイズがQVGA(320x240)の場合、th2wconvのフォルダにあるth2wconv.exeを、VGA(640x480)の場合、th2wconv_VGA.batをダブルクリックして実行します。

このときth2wconvフォルダにfilelist.txtがないと作業が中断します。KOE.PACを作成すると、自動的に存在する筈です。KOE.PACを作らなかった場合、th2wconvフォルダにあるetc.LZHを解凍してできるfilelist.txtをth2wconvフォルダに置きます。

プログラムの指示に従うと、WLK2HT.AVDというAVDデータファイルがth2wconvフォルダに作成されます。


▼わっふる
…以上で必要なデータが作成出来ました。わっふるで使用出来るようにまとめておきます。フォルダ名はなんでも良いので、ToHeart2としておきます。

[ToHeart2]
  +-WLK2HT.AVD   ←AVDデータファイル
  +-[WLK2HTCD]   ←サウンドファイルを入れるフォルダ。必ずこの名前で。
     +-KOE.PAC  ←キャラクター音声ファイル
     +-BGM….MP3 ←BGMファイル
     +-SE….MP3  ←効果音ファイル。SE_xxxx_L.mp3という_L付きファイルは不要。
     +-TH2OP.mp3 ←OP、EDムービーの代わりに再生されるBGMデータ。
     +-TH2ED.mp3

このデータではオープニング・エンディングムービーの代わりにTH2OP.mp3・TH2ED.mp3が再生されます。PSS_demuxなどを使用して、ゲームDVDからムービーの曲を抽出しておくと良いでしょう。


データが準備出来たので、ゲームデータを再生する、わっふる本体をダウンロード・解凍します。PocketPC版は「ざうにもダメを」に03/05/09版があります。こちらに改造版のわっふるver4.5cもありますので、両方ダウンしておきましょう。

解凍すると、それぞれのCPUに応じたプログラムファイルがフォルダに納められていますので、使用する機器に応じてAmethyst.ovl、avg32.exe、gx.dllを1つのフォルダに納め、メモリカードや本体にコピーします。改造版わっふるver4.5cを使用する場合は03/05/09版のavg32.exeと入れ替え、必要に応じて定義ファイルもコピーします。
ゲームデータもメモリカードにコピーしてすべての準備が完了!です(^^)

あとはavg32.exeを実行すれば、メモリカード上のゲームデータを検索して、リスト表示しますので、選択して実行してください。使用法はボタンを適当に押していればわかると思います(^^;
詳細はわっふるのドキュメントを参照しましょう。。。


最後に各ソフトの製作者様に感謝。




…あー疲れた(^^;
快適さから言えば、勝手にWindows移植版や本来のPS2版に及ばないものの、やはり小さな携帯端末でプレイ出来るのは面白いですねー。寒い夜に布団にくるまってちょこちょこプレイするには最高です!(^^;

さー、委員ちょ以外もクリアせねばな(爆)
posted by さひろ at 20:43| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | モバイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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